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間違いも、正しさも、なにもしらなかった青い季節


散りゆくことなく花開いたのはあなたがいたから、


瞬く間もなく導かれた
いつも太陽の匂いがしていたこと
“ろくばんめ”の称号
楽園で生きてきたこの2年間

ほろほろと崩れるばかりの雲母
すこし・こわれた
ひとのかたちを模した奇跡
鮮やかなひかりの裏側
人間の僕にかみさまの心臓は見えない

四度目の春にまた芽吹く
すこししだけなつかしくて、すこしだけちがうまばゆさ
ぬるまゆでおよぐ熱帯魚
どうか やさしい思い出として眠ってください

遠ざかることのない致命傷
ノスタルジアとまぼろし
ふたりでならみんなでならできること
「知らなかった。ぼくたち、ずうっと、ひとりぼっちだったんですね」

さよならからでもうまれるものがあると君が教えてくれたから
夢の終点でまた 微笑えますように



(おしまい)


photo by hadashi

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